山の事はぼちぼち、家族の状況などのよもやま話です。
長野ならではの情報発信や第2の故郷?(カメだけに)の海や地球の環境の事も
書いていければいいなあと思います。

2010年4月24日土曜日

ニュージーランドは自然がいっぱい!?

よくNZは自然が一杯だし、きれいでいいよね~とか、あの大自然に行ってみたいという話を耳にします。
しかし、1年間NZにいた人間としては、人が住めるような地域は半分以上自然の姿は留めていません。この200年の間に西洋人がやって来て変えてしまった姿です。
西洋人が来る前は、当然牧場などはありませんでした。そこには、湿地や巨木が多く、いろいろな生物が暮らしていました。
ところが、西洋人が入植してからのこの200年は劇的な変化を遂げてしまったのです。
木々は倒され、湿地までもが牧草地化されました。何より大きいのは、捕鯨(灯り用の油をとるため)、巨木の伐採(カウリ等幹回りが20mを越すようないい材木が高値で売れました)、そして牧草地化。自分達が暮らしやすいように自然を変えたのです。さらにネズミなどの害獣駆除のため、ポッサムというタヌキとキツネのあいのこのような動物を導入しました。
NZは鳥にとって天国でした。それがポッサムによって、とんでもない戦場となってしまったのです。
ノアというダチョウの様な飛べない鳥で、足だけで2mあった鳥はこの短い時間の中で絶滅しました。また、ご存知キューイも絶滅にひんしています。
NZは決して自然あふれる国ではないのです。確かにきれいですが、それは本来の姿ではありません。この200年のうちに作られたものです。数年前、NZの首相はこの200年間で最大の環境破壊をしたのはNZニュージーランドだと発言しました。
日本とほぼ同じほどの面積ながら、横浜市の人口ほどしかいない国。政策もひとまずやってみて、ダメなら他の手を打とうという小回りもききます。その点は大きく日本より優れていると思います。
さらに言うと、日本と同じ島国であり数奇な進化を遂げた生物が多いのも日本と酷似していますが、その多くは絶滅しました。日本もそうです。
いちど温暖化だけではなく、自分たちの生きている土地のルーツや自然を良~く理解するのも良いかもしれません。
前にも書きましたが、隕石の衝突により、恐竜が絶滅した可能性が大きくなりましたが、種は生まれるとともに滅びる物でもあります。ヒトも絶滅するかもしれません。
そういった事を考えさせられる動画があったので、アップします。
シーシェパードやグリーンピースの活動には、何らかの裏があるように感じてなりません、自分としては支持できない団体であり、行動だと思います。アボリジニに対してどんな事をしたか、それをわきまえるべきです。日本も先住民族に対して、その暮らし方等に敬意を示し、教わるべきだとも思います。
クジラを捕るなという国に、過去の捕鯨基地はいくつあるのでしょうか。しかも油を捕るだけで、肉は食用にされていないケースもあります。ただ単に油を捕る為だけにクジラは死んでいったのです。
そんな国に捕鯨に対してとやかく言ってほしくはないのが自分の意見です。
絶滅にひんしているクジラは全部ではなく一部です。ひとまとめにクジラは絶滅が…というのもおかしい話です。長くなりましたが、配給元がどこだか調べてないのですが、どういう経緯でこの動画が流されているのも気にはなりますが、ひとまずアップします。
捕鯨
自分達は間違っていないのかもしれません。種は当然進化し滅びる物なのかもしれません。ただ、スピードが速すぎただけです。こういった事を長~い年月を得て今の地球があるのかもしれません。ちょっと考えすぎて頭の中がクルクルしてきたのでやめますが、一体あるべき自然・本来あるべき自然・壊していけないものというのは何なのか自分でもよくわからなくなってきました。
この動画ではオーストラリアが悪者になっていましたが、そうではないと思います。環境問題にかこつけて、いろいろな駆け引きがあると思います。
その駆け引きに使われてしまっていることが最大の問題であると思います。嘆かわしい事です。
ヒトを除いた生物たちは多分そういった駆け引きなしに一生懸命暮らしているだけだと思います。ヒトがとやかく言う立場ではないのではないかな~と思います。このまま、お前の国はあれを絶滅させたとか言いあっていて良いのでしょうか?

2 件のコメント:

ogi さんのコメント...

地球が生まれから何度も新しい種が生まれては大量絶滅が繰り返されています。けれど地球はそれとは違う時間の流れで行き続けています。それを考えると地球温暖化だなんだと言って現在の生物が絶滅したとしても地球はどうって事ないんじゃないかと思います。「他の種を救えるのは(地球を救えるのは)私たち人間だけです。」というセリフを良く耳にしますが、それは人間の傲慢さを表しているような気がしてなりません。むしろ人間が絶滅した方が他の種や地球には有り難いことなのではないのだろうか、そんなことを常々考えています。

kame さんのコメント...

人間も地球という環境を借りて生きている生物の一つにすぎない、と思います。
ただし良~く考えると、地球という環境を劇的に変化させてきたわけですから、劇的に戻すことも可能なのかもしれません。
それだけが希望かなとも思い始めました。