山の事はぼちぼち、家族の状況などのよもやま話です。
長野ならではの情報発信や第2の故郷?(カメだけに)の海や地球の環境の事も
書いていければいいなあと思います。

2010年6月18日金曜日

山小屋トイレ補助廃止(’10.6.10信濃毎日新聞)

環境省は「事業仕分け」の各省庁版である事業レビューで山小屋のトイレ整備を後押しする「山岳環境等浄化・安全対策緊急事業補助費」が利用者負担とすべきだと廃止された。同事業は1999年度に始められた。
(kame)今後、携帯トイレブースの設置を促したりしていく上でも、またいわゆる垂れ流しである浸透式の小屋が3分の1もある県内のトイレ事情を考えると非常に痛い決定です。
今でこそ、紙は別に捨ててと言っていますが、し尿は浸透式と名前は聞こえ良いですがただの垂れ流しです。それらを変えるべく携帯トイレの普及、ブースの建設などにも力を入れていきたいと思っていた中でのこの決定には残念です。
またこの問題はいろいろな事が深くかかわっており、例えば平成の大合併です。
今までなら、おらが村や町の山小屋の問題だから何とかしようと言った気概が感じられたり、説得が出来た物が、いまでは山から遠い合併後の市等の管轄である為、全くその実態が把握されずに放置され、担当者が毎年のように変わり新しい担当者は何の事だかちんぷんかんぷんというのが実情です。
南アルプスに世界遺産構想もありますが、ジオパークとしては貴重なものという感じがありますが、それ以外では全くその手を上げるほどの環境整備はされていない感じがします。
長野県ではすべての小屋をバイオトイレなどにして、垂れ流しをやめるべきという声が上がってから何年がたつのでしょうか。いまだに大北(後立山地域)でも実現できていません。しかも白馬大雪渓途中にある避難小屋のトイレは数年前から使用禁止で、今後携帯トイレブースとしての利用を模索していますが、村の関係者の腰は重いです。夏場ならグリーンパトロールも十分な人数が入っているので運用に問題はないと思うのですが。
それより、いつだかのようにカギを壊されてトイレを使われると言った事より余っぽどましだと思うのですが。
とにかく今はいろんな技術で新しいバイオトイレも開発されています。昔の様に高地で温度が低い為に使い物にならないと言った物どころか、小規模なら生ゴミや廃油まで分解できる物ができています。
槍ヶ岳の肩の小屋にも大と小を分ける方式の物が導入されていますが、西洋人のサイズなのでうまく分かれないらしく、それのさらなる改良版が国内のメーカーから出ています。
人間がいる以上切っても切れない話だと思うのですが。
もう今更、高地だから無理という言い訳は立ちません。やる気と投資をする気があるかないかだけです。それだけを見ても小屋のモラルなどを考えるいい材料になるかもしれません。

0 件のコメント: