山の事はぼちぼち、家族の状況などのよもやま話です。
長野ならではの情報発信や第2の故郷?(カメだけに)の海や地球の環境の事も
書いていければいいなあと思います。

2010年5月31日月曜日

29,30日八丁峠~両神山

 
秩父の岩稜歩行に行ってきました。左の写真はニッチツ鉱山(別名秩父鉱山)で今も稼働していますが、かつての繁栄はなくそこいら中に、社宅や学校などの廃墟があります。そんな山深い所の中津峡の中津屋さんをベースにしました。いつもお世話になっている宿で大変良くして頂いています。
初日は三峰口に集合して、駅前でとろろ定食や山菜丼を食べ、ちょうどSLが来たので見学したりして、宿へ。
宿では恒例のロープワークをぎっしりと行いました。
ロープワークの賞味期限が切れて良く覚えていない方もおり、改めて間を置くと忘れてしまう事がわかったと思います。
風呂の後は夕食。
ご主人のすすむさんと奥さん二人で丹精込めて作ってくれました。
岩茸やこんにゃくなどの地の物も多く、この写真以外にシカ肉のけんちん汁(うどん入り)や、山菜の天ぷらとすごい量でした。
また、旧両神村にある酒造所が作っている秩父源作ワインも楽しみました。一段落して、すすむさんも参加して周辺の事やいろいろ話をしてもらいました。
翌日は朝5時にガイドの車2台で登山口の上落合橋に移動。
八丁峠まで上がり、ハーネスなどを準備して岩稜へ。
峠までは、ナメ滝沿いに上がったり、ムラサキケマンやツツジがきれいでした。
岩稜に入ると岩が霧雨の為に濡れていて非常に滑りやすく、一つの鎖場を越えるだけで一苦労です。
きちんと確保していなければ危なかった場面もあり、この時点で縦走はあきらめ、西岳までの往復にして、ロープワーク、岩場の通過、カラビナの扱い等、三点確保も当然ですが基礎練習という事に頭を切り替えてもらいました。
その後も鎖ごとにスリングやロープを張り、鎖のない露岩や危険個所もことごとくロープやスリングを張りました。
また皆さんが持ってきた鎖の掛け替え用のカラビナが小さくて鎖に入らず、改めて大きい物が必要と再確認もできました。
そして、そこまでロープ類を張り巡らす事を想定していなかった事もあるのですが、我々ガイド陣のカラビナやスリングが足りなくなったりもしたり、皆さん同士の間隔も大きくあかないようにする為に待機時間も多かったと思いますが、西岳の一つ手前のピークで時間切れとなり、往路をまた慎重に確保しながら下山しました。
コースタイム往復2時間の岩稜部分を結局8時間かかりました。
岩が濡れていた事もありますが、この時間のかかり方は今後の課題です。ロープを張ったりするのにも時間がかかるのでその進め方なども踏まえ、危険個所なのでなるだけ速やかに通過できるようにしなければいけないと思いました。
しかし、皆さんも良い練習になったと思います。実践であれだけの時間みっちりとカラビナを触ったりすることはめったにないと思いますので。
そして、登山口に戻り車で宿に着いたら5時を過ぎていました。
帰りが遅くなるという事で皆さん風呂には入らずに、直接帰るという事になり、また前回のように中津屋さんに西武秩父の駅まで送っていただきました。ありがとうございました。
本当に毎回良くしてもらい、申し訳ないです。両神山周辺の山も良く歩かれていて、いろいろ教えていただいたりもして、本当に有難いです。
次回の赤岩尾根縦走は晴れるといいですね。
下の二枚は、岩場に多かったイワカガミと岩茸です。

トークイベント[あなたとつながる生物多様性] 告知

今ストーンマジックに行く途中のバスの中です。いい天気ですね。
さて、環境問題におけるバイブルとも言われる「沈黙の春」の著者レイチェル・カーソン氏。
その著者の翻訳に多く携わり、その意思を受け継いで活動している上遠恵子さんのトークイベントの告知です。
その日は、廻り目平で岩練なので残念ながら私はいけませんが、興味のある方は行ってみてください。一番下のリンクから申し込みをしてください。

================以下転載===================

トークイベント『あなたとつながる生物多様性』
~私たちができることって何だろう~

今年 10 月に、名古屋で生物多様性条約第 10 回締約国会議( COP10 )が開催されることもあり、最近頻繁に耳にする「生物多様性」という言葉。でも私たちとどのような関わりがあって、私たちはこれから何をするべきなのでしょう?

「春がきても鳥は鳴かず沈黙の春だった」 1962 年に『沈黙の春』で農薬による環境汚染を警告したレイチェル・カーソンは、晩年、自然の神秘に触れ感嘆する感覚「センス・オブ・ワンダー」の大切さを1冊のエッセイにこめました。

そのカーソンの数々の著書を翻訳し、遺志を受け継ぐ活動をされている上遠恵子さんをゲストに迎え、 FoE Japan のスタッフと対談します。 私たちと生物多様性のつながり、そして、私たちがこれからすべきことを一緒に考えてみませんか?


<ゲストプロフィール>
上遠 恵子(かみとお けいこ)
エッセイスト、翻訳家、レイチェル・カーソン日本協会理事長。東京薬科大卒。 東大農学部の研究室で学会誌の編集などに携わった後、『海辺』『潮風の下で』『センス・オブ・ワンダー』などレイチェル・カーソンの著書を翻訳。全国でカーソンの遺志を語り継ぐ活動をしている 。

【日時】 2010年6月12日(土)15:00~16:30
【会場】 豊島区民センター
【参加費】 一般:500円


詳細及び申込フォームを見る (国際環NGO FoE Japan

2010年5月28日金曜日

25,26日はまたまた瑞牆山

またまた行ってきました。天気は前回と同じ感じとういうかむしろ寒気が入り不安定で、雷のご機嫌をうかがいながらの山行になりました。
初日、植樹公園からみずがきの全容を見て、宿に入りロープワーク、読図、ストレッチ。夕食を美味しく頂き明日に備えます。
次の日は雨模様の中出発。たいした雨ではないですが、寒気が入っているので雷の疑いがあるので早めの行動に。
低気圧がぽこぽこあるので一時的に天候は回復しますが、すぐに崩れます。
急ぎ足で宿に戻り、昼食を頂き、風呂に向かいました。
しかし、バスが道に迷いさまよっていたようです。(すっかり眠っていたので良く分かりません)
風呂につかって帰路に着きました。
雨でぬれていたので滑る部分もありましたが、岩の歩行に少しでもなれたでしょうか。12期は次回の金峰も岩稜歩行です。
がんばりましょう。

昨日は日和田

9期の自主練で日和田に行ってきました。朝早くに雨はあがったのですが、一番早く乾く男岩は先客があり、女岩で行いました。岩場に行く途中小アジサイがきれいに咲いていました。駐車場300円というのも安くていいですね。
練習中ザッと雨が降る事もありましたが、待機して昼飯を食べた後は続行しました。寒気の影響が今年はなんだか多く先行きが危ぶまれますが、下の写真のようにまるで南半球のような日差しでした。こんなのを見るとニュージーランドが恋しくなります。

イミダペプチドと小川町巡り

今日は小川町にある日本予防医薬㈱でイミダペプチドについて話を聞きに再度行ってきました。
ツアー中に受け取った方も多いと思いますが、アミノ酸のように補う物ではなく、疲労によってできた酸化物、活性酸素を取り除く物です。
それにより、疲労軽減はもちろん、睡眠不足や美容、自律神経の乱れにも効くそうです。
また二日酔いにも効果があるようなので、スクールの一部の方には大変効果が期待されるかもしれません。自分も飲みすぎた時に飲んでみなくては。
という事で、今後も試供品の提供をして頂く事になりましたので、飲んでみて興味のある方は遠慮なく申し出てください。送料無料で提供できます。
また、
6/20(日)のTBS系列の「体の気持ち」という番組にイミダペプチドの事が紹介される予定とのことですので、お見逃しなく!
その後は、やはり小川町だけあって山用品を衝動買いしてしまいました。

2010年5月25日火曜日

昨日はアメリカ発祥の環境教育プログラム[プロジェクト・ワイルド]エデュケーター講習

 昨日は東京で米国環境教育協議会が開発した環境教育プログラム「プロジェクト・ワイルド」(Xではないです。)のエデュケーター講習にどっぷり行っていました。 自分の仕事場である山や雪、好きな海の環境が壊れ始めている中で、環境教育も行っていかなければ自分の活動場所もなくなるというのが動機で、若い20台世代の参加者が多い中勉強させてもらいました。   まずは自己紹介や、血液型、職業ごとに分かれたり体を動かしたりしてアイスブレーク。そのあと全員で行うプログラムをして緊張を更に解きほぐします。 PWについて説明を聞いたら後はすぐ実践です。   7つほどの班に分かれ、初めは自分達がプログラムを受ける格好で4つのワークをこなしていき、その中で指導者向けにここはこうした方が良いなどのアドバイス。雨模様でしたが屋外にも行き観察したりもしました。余談ですが中央区総合スポーツセンターは首都高がすぐそばを走っていたりするのですが、隅田川あり、バーベキュー施設あり、公園ありでなかなかいい所でした。  さて昼食後は逆に自分達が指導者としてプログラムを他の班にやってもらいました。準備やどうしたらよいか話し合い進めていきます。意外と難しいのと、普段何気なく見過ごしてしまっていることにも気付かされました。 そして晴れて講習会も終わり、懇親会です。いろいろな方に出会い話ができて良かったです。学生の方や、すでに自然学校をやっている方、インタープリターの方から、ボランティアでそういった事を行っている方等。とても良かったです。ゆる体操の指導者の方もいてこれはスクールでも教室を開いてもらうのも良いかもしれません。一番下の写真がその体操中です。変な絵面ですが。   そして何よりびっくりしたのは、横浜の山旅スクールで先日行った八丈島で植物園内を解説して頂いたビジターセンターの菊池さんの息子さんが参加されていました。   え~!というか世間は狭いというかあまりにタイムリーなので本当に驚きました。  というわけで大変有意義な1日でした。

22,23日 瑞牆山

 瑞牆山に行ってきました。初日は渋滞なんかもあり昼ごろに着き、屋外でスリング・カラビナの使い方の講習。ボディーハーネスを作ったり、鎖場の掛け替えを想定して練習しました。
ケーキ&お茶タイムの後は、室内に移動してストレッチと地図の正置と明日のルートの先読みをしました。
その後は風呂時間にして、お待ちかねの夕食の時間です。とっても美味しく、ワインなんかも飲んでしまった。
翌日の予報はすこぶる悪く寒気も入ってくるので、朝5時出発にして、朝食はおにぎり弁当にしてもらいました。
そして翌日外に出て準備をしていると、待ち伏せされていたかのように雨が落ちてきました。雨具を着て完全装備で出発。
それでも林道の展望台からは山が良く見えました。
あとは、シャクナゲもほとんど咲いていない道を山頂へと向かいます。ただそんなに雨脚が強くなくて良かったです。でも寒い。
山頂に長くいられそうもなかったので、少し手前の風のない所で休憩して、山頂は写真を撮るだけにしてすぐ降りました。下りは滑りやすい所もあるので慎重に下山。
そういえば、山頂近辺にはまだ氷が残っていました。今年は寒いのでシャクナゲも2週間ほど遅れているそうです。
昼頃に下山したので、山荘で思い思いの昼食を食べて温泉に入り帰路に着きました。

2010年5月22日土曜日

20日は長野県地球温暖化防止推進員の研修

20日は松本で表記の研修でした。
長野地区のに行きたかったのですが、日程の調整がつかずやむなく松本地域で参加。
エコについての理解はだいぶ国民に浸透してきていますが、実際にどうしたらいいか、突っ込んで言えば、エコと思ってやっている事がまったくエコになっていない事が多いのが再認識。
自分の家でもオール電化にしたからエコかというと、光熱費はそんなに下がっていません。うまく調整しなければいけないし、ペットボトルはリサイクルできる物ではありません。油から作ったペットボトルを、再処理してペットボトルとすることはできないし、他の物にして、結局は捨てていくのです。サイクルしていないのです。ワンウェイなのです。どんなにペットボトルをリサイクルしても、ペットボトルを作るのに石油資源は使われるのです。そこが瓶のリサイクルと大きく違う所です。
こういった、つもりエコはいくらでも存在します。シャワー1分間無駄使いすればそれは省エネTVを100時間見たのと一緒のエネルギー消費だったり。エコな生活をしているようで実は、エコではない事が多いのです。そこで、モニターを募集して、家の中の本当のエコについて徹底的に計測、検証する事業が始まります。いま家庭から出るCo2が減らない状態です。やっと国も重い腰を上げたようです。というか、今の首相の達成目標は原子力発電と、各家庭の徹底的削減でしか達成できないという意見もあります。

ご無沙汰しております。今日は授業参観&自然観察インストラクター研修

ここの所雪山に行ったり、島に行ったり、避難小屋縦走と忙しく、全く手つかずでした。ひとまず、近々の物からアップしていきます。その前のは写真の整理などがすんだらアップします。
今日は午前中は息子の授業参観で、一緒に時計作りをしました。やはり父親は自分だけでしたが、息子はその辺も何とか理解しているようです。
午後は長野県自然観察インストラクターの研修会でした。
テーマの地球温暖化についての話より南信にだけ生息するシダの話になり、なぜ、南信とヒマラヤとパキスタン等にしかないのかという話で盛り上がりました。まだまだ不思議な事は一杯ありそうです。しかし目立たないシダですが、盗掘がひどいというのには驚きました。

2010年5月8日土曜日

[ライトダウンキャンペーン2010](全国地球温暖化防止活動推進センターのwebより)

今年も行われます。是非参加してみませんか?もしかしてその日に山小屋にいても街の明かりが減るかも。     以下転載

「ライトダウンキャンペーン2010」実施のお知らせ【環境省】


2003年から環境省で実施している「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」が今年も行われます。
これは、ライトアップに馴れた一般の市民一人一人に対して、日頃いかに照明を使用しているかを
実感していただき、日常生活の中で温暖化対策を実践する動機付けを与えていくことを目的とした
キャンペーンです。

本年度は、「チャレンジ25キャンペーン」の一環として、6月20日(日)〜7月7日(水)に実施されます。

また、そのうち特別実施日である、6月21日(月)〔夏至の日〕の夏至ライトダウン(ブラックイルミネー
ション2010)、7月7日(水)〔七夕・(クールアース・デー)〕の七夕ライトダウンでは、全国のライトダ
ウン参加施設数がカウントされる予定です。
(両日とも夜8時から10時までの2時間程度、一斉にライトダウンする施設を対象。)

詳細は5月中旬公開予定の「ライトダウンキャンペーンホームページ」をご覧ください。

2010年5月7日金曜日

G.W.遭難相次ぐ(信濃毎日新聞)

立山で雪崩一人死亡(’10.5.2沖縄タイムス)
1日午前11時50分頃、立山町芦峅寺の標高約1500mの山中で雪崩があり、山スキーの為入山していたパーティーの男性2人が巻き込まれ一人が死亡、もう一人は重傷。雪解けに伴う雪庇の崩落によるブロック雪崩とみられる。

白馬大雪渓で一人死亡・涸沢で3人搬送(’10.5.3信濃毎日新聞)
2日午後2時50分頃白馬大雪渓付近で人が倒れていると通報があったが、すでに死亡していた。発見場所から約250m上にザックが落ちており滑落したとみて調べている。
一方涸沢では転倒した女性2人がそれぞれヘリで搬送。テントで寝ていた女性一人も手足のしびれとおう吐を繰り返しヘリで搬送された。この3人に命の別状はない。

山岳遭難相次ぐ(’10.5.5信濃毎日新聞)
4日午前8時頃、前穂高岳東壁を単独で登っていた男性が約30m転落し、腰の骨などを折る重傷。同7時半頃には、北穂高岳北穂沢を独りで下山中の男性がアイゼンを雪面に引っ掛け右足首にけが。ともに長野県警ヘリで搬送された。
同9時50分頃にも西穂高岳で4人パーティーのうちの一人が下山中に約10m滑落。右足首を負傷し岐阜県警ヘリで搬送。
白馬岳南部の杓子岳では、午後1時半頃双子尾根を登山中の男性が300~400m滑落して県警ヘリで搬送。左ひざを骨折している模様。
このほか、燕岳の前にそびえる有明山で単独登山の女性が道に迷い、県警ヘリに救助された。
また、黒姫山で4日下山中に連絡が取れなくなった男性を5日午前9時前、捜索中の県警ヘリが発見収容した。

余談ですが沖縄は梅雨入りしました。ぎりぎりセーフという感じでした。

サンゴの植え付け


さあ5日。沖縄最後の日です。今日は気温も高く陽射しも格段に強く夏の沖縄でした。今回は5日間ととても短く2,3ヶ月来ていた昔がうらやましいですが仕方がありません。
午前中は例のごとくホテル前のビーチでのんびりします。と言ってものんびりしているのは残る2人で、自分はひたすら泳いでサンゴや魚を見に行っていますが・・。中耳炎で鼓膜に穴があいていて日によってさじ加減が違うので、ダイビングはせず素潜りです。また、シュノーケルは楽なんだけどヒレもうっとうしいのでいつものスタイルは、ただゴーグルするだけです。残波岬はホテルのビーチより公共のビーチの150~200m沖にサンゴが多くいました。その手前はかなり白化が進んでいます。
こういった情報は、コーラルチェックといった専門的なものもありますが、取っ組みやすい所としては以下のサンゴマップがあります。
日本全国みんなでつくるサンゴマップ
そしてまた昨日行ったもとぶ元気村に移動して、サンゴの植え付けのプログラムに参加しました。まずは半潜水艇で船首に写っている瀬底島近海に移動します。そしてポイントに近付いたら中央の潜水部分に移動して潜水するのを待ちます。そして潜水が終わってからサンゴの上に移動します。枝状サンゴの大群落と、サボテンのようなソフトコーラルが一杯で写真では見られないいろいろな色に光って素晴らしかったです。これだけ群生しているのは本島ではなかなかないのではないでしょうか。さすが海洋博の会場になっただけはあります。
サンゴの大群落
そしてあっという間に浮上の時間が来てしまいました。油圧で上げ下げしているそうです。
半潜水艇の浮上
その後甲板に戻り、帰港します。途中どでかいいけすがあったのですが、マグロの養殖をしているそうです。そして美ら海水族館のジンベイザメやエイのいけすもあるそうです。そして下船します。船の中央がエレベーターのように水中に下りる構造です。
その後は休憩後、パネル等を使ってサンゴの仕組みについて学びます。サンゴは植物ではなく生物であり、サンゴ虫(ポリプ)と骨格の集まりであり、ポリプはプランクトン等を捉えて食べます。左のイルカの写真の下にイルカプールのマットの下にくっついたサンゴの写真がありますが、ぽつぽつと白い物が出ているのはポリプです。イルカプールは少し濁っているので比較的浅い所にもサンゴがいくつか着床していました。そしてサンゴはそれだけでは生きていけません。褐虫藻(植物プランクトン)が中で共生する事により生きていけます。褐虫藻は光合成をして栄養(糖)をサンゴに与える代わりに、窒素やリン、二酸化炭素を貰っています。そしてこの褐虫藻の色でサンゴに色が付きます。前にも書きましたがシャコ貝にも褐虫藻がいるそうです。初めて聞きました。
そしてこの褐虫藻が高水温により死滅してしまうのが、サンゴの白化現象です。25,6℃位から危なくなりますが30℃にもなるとかなりまずいです。しかしこれが1年程度であればサンゴにまた褐虫藻が来て復活します。2,3年続くとまずいです。
しかし1998年は大規模な白化現象が起き、多大な影響を及ぼしました。海水温だけではないですが、今沖縄のサンゴはあまり良い状態ではないと思います。
ポリプのパネルの写真の下は地元の漁協と協力して行われているシャコ貝の養殖の稚貝だそうです。
その下は自分ら3人が今回植えたサンゴの子供たちです。この日は潮が満ちていたので、ダイバーの方にポイントに植えてもらうので、持てる程度の岩にボルト止めをした物を使います。潮が引いていたら、直接海の岩に植え付けるそうです。
その下のイルカは海藻のアーサを引きちぎって遊んでいる所です。ここの3頭はまだ若く近づくだけでよって来ていろいろな動きをして面白いです。
さて、また船に乗って少し沖合の波の影響の受けにくい所にサンゴを植え付けに行きました。それ自体の成長もありますが、産卵による広がりも期待できるそうです。ちなみに今年1月に植えたサンゴは10cm以上に成長していました。下のリンクが植え付けの様子です。
サンゴ植え付け
その後また戻って今度は軽食を持って違うビーチに移動。水族館のすぐ裏なのですが、知る人ぞ知ると言った場所です。この浜は知りませんでした。ここは砂浜はほとんどなくイノー(礁池)が続いています。そこにはナマコやカニ、ハゼ、ウニなどの宝庫です。ヒトでも青ヒトデや写真のクモヒトデ。これはよく動きます。ちょっと気持ち悪いかも。そして、その下の写真はウニのアパートです。迷路のようになったこのくぼみはすべてウニが口で掘ったものです。
そして、1月に植え付けたサンゴなどを観察しながらまた戻りました。
そして、最後に今回植え付けたサンゴの大きさや、植え付けた位置を確認して終了です。息子がいろいろ寄り道をするのでだいぶ時間がオーバーしてしまいましたが、快くそれらの行動や質問に答えて下さりました。感謝します。これも良い体験になりました。
最近映画(てぃだかんかん)の影響で、サンゴの植え付けのプログラムも多くなりましたが、苗を買うという形で実際に植え付けできる所とできない所があったり、きちんとその必要性を感じさせるプログラムになっている所とそうでない所とあるようです。それでも参加者は少ないのか今回は自分達だけでした。今回行ったもとぶ元気村のリンクはこれ。
もとぶ元気村
ちなみにここには、サンゴ植え付けのプログラムは載っていないので直接問い合わせてみてください。
他にやっている所は、
かりゆし サンゴ植え付け
アクアプラネット
プロジェクトAWARE
他にもいろいろありますが、年に数回だったり、ダイバーでないとできなかったりします。
もっと簡単気軽にという方には寄付形式の下を勧めます。
Gooホームプロジェクト
そして映画の元の実話の主人公でもある金城さんのページでも気軽に植えてもらう事が出来ます。
SeaSeed

最後に今沖縄はいろいろ騒がれていますが、完全に沖に杭を打って設置するのであれば、なにも辺野古にこだわる必要はないと思います。ただ単に観光客も少なく古い集落の多い東海岸のこの地域に作りたいだけではないでしょうか。だって西海岸の様なホテルの多いビーチの沖に滑走路があって、ぶんぶんヘリが飛ぶわけにもいかないでしょう。
しかし、辺野古のジュゴンについては通年の生息が確認され、さらにアメリカの自然団体も認めていて、開発に反対しているので辺野古に作ることはないだろうなと軽く考えていたのですが、どうも先行きがあやしくなってきました。なにも完全に沖に出すなら辺野古以外でもいいのではないかと思うのですが…。多分地理的な問題から県外移設は難しいのではないかと思います。しかし何かしら良い方法があるのではないかと思います。人事見たいですみません。
そして帰りの飛行機の中で見た季刊誌にパラオの事が書いてありました。行きたいな~と読んでいました。そこでパラオの国旗が海の青の地に月の黄色い丸だと知りました。生命の源でもある海と、いろんな意味で機会を与えてくれる月。どちらも地球以外にはその確認がされていない物です。これだけの水、そしてこれだけ大きい衛星。
この先地球はどうなっちゃうんだろうかな~と考えながら帰ってきました。
つい好きな海の話で勝手に盛り上がり大量なアップをしてしまいました。ひとまず沖縄の事はここで終わらせようと思います。

2010年5月6日木曜日

イルカと遊ぶ

4日の日は昼までホテル前のビーチでのんびりした後、もとぶ元気村という所でカヌーに乗ったり、イルカと遊んでいました。
午前中はビーチでヒトデやヤドカリ、カニを捕まえたり、泳いだりしてのんびりしました。通常4月1日が海開きの所が多くその頃から泳げるのですが、今年はここ数日やっと水温が上がりなんとか泳げます。しかし、地元の人も子供くらいしか泳いでないのですが、陽が出てきたので入ってみると、そんなに水温は低くなかったです。しかし、風が強く水から出る時が大変です。しかも一度泳ぎだすと30分や1時間帰ってこないと家族にも不評を買うほど泳いでしまうので、この日は冷えました。しかしすぐ脇にジャグジーがあって本当に助かりました。
午後は移動して、シーカヤックをしながらサンゴや魚を探した後、イルカと遊びました。ちなみに写真の島は瀬底島。サンゴも多く魚も多い事で有名な島です。すぐ反対側には美ら海水族館があります。
まずは部屋でイルカの生態を勉強した後、イルカのいるプールに移動します。ここには13頭のイルカがいます。
その中の何頭かとグループに分かれて遊びます。だいたい7~8名が3グループでした。一応イルカとは言いますがクジラに分類されます。その中のバンドウイルカと触ったり、指示を出したりして遊びます。
イルカ1
イルカ2
イルカ3
そんなかんだで遊んだ後は美ら海水族館を挟んで反対側にある備瀬のフクギ並木を見に行きました。水牛車に乗って見て回りましたが、自分の通るルートを覚えて居りなかなか賢い牛でした。
背中に乗せてもらったり、手綱を引かせてもらったりしてきました。ここは隠れた喫茶店や食堂も多く、海もきれいなので水族館に主役を奪われてしまっていますが、なかなか良い所です。このビーチにも地元の人がたくさん来ていて、テントを張って過ごしていました。
最後残波岬に行き、ロビーでやっていた沖縄民謡を見て部屋に戻りました。