山の事はぼちぼち、家族の状況などのよもやま話です。
長野ならではの情報発信や第2の故郷?(カメだけに)の海や地球の環境の事も
書いていければいいなあと思います。

2010年5月31日月曜日

29,30日八丁峠~両神山

 
秩父の岩稜歩行に行ってきました。左の写真はニッチツ鉱山(別名秩父鉱山)で今も稼働していますが、かつての繁栄はなくそこいら中に、社宅や学校などの廃墟があります。そんな山深い所の中津峡の中津屋さんをベースにしました。いつもお世話になっている宿で大変良くして頂いています。
初日は三峰口に集合して、駅前でとろろ定食や山菜丼を食べ、ちょうどSLが来たので見学したりして、宿へ。
宿では恒例のロープワークをぎっしりと行いました。
ロープワークの賞味期限が切れて良く覚えていない方もおり、改めて間を置くと忘れてしまう事がわかったと思います。
風呂の後は夕食。
ご主人のすすむさんと奥さん二人で丹精込めて作ってくれました。
岩茸やこんにゃくなどの地の物も多く、この写真以外にシカ肉のけんちん汁(うどん入り)や、山菜の天ぷらとすごい量でした。
また、旧両神村にある酒造所が作っている秩父源作ワインも楽しみました。一段落して、すすむさんも参加して周辺の事やいろいろ話をしてもらいました。
翌日は朝5時にガイドの車2台で登山口の上落合橋に移動。
八丁峠まで上がり、ハーネスなどを準備して岩稜へ。
峠までは、ナメ滝沿いに上がったり、ムラサキケマンやツツジがきれいでした。
岩稜に入ると岩が霧雨の為に濡れていて非常に滑りやすく、一つの鎖場を越えるだけで一苦労です。
きちんと確保していなければ危なかった場面もあり、この時点で縦走はあきらめ、西岳までの往復にして、ロープワーク、岩場の通過、カラビナの扱い等、三点確保も当然ですが基礎練習という事に頭を切り替えてもらいました。
その後も鎖ごとにスリングやロープを張り、鎖のない露岩や危険個所もことごとくロープやスリングを張りました。
また皆さんが持ってきた鎖の掛け替え用のカラビナが小さくて鎖に入らず、改めて大きい物が必要と再確認もできました。
そして、そこまでロープ類を張り巡らす事を想定していなかった事もあるのですが、我々ガイド陣のカラビナやスリングが足りなくなったりもしたり、皆さん同士の間隔も大きくあかないようにする為に待機時間も多かったと思いますが、西岳の一つ手前のピークで時間切れとなり、往路をまた慎重に確保しながら下山しました。
コースタイム往復2時間の岩稜部分を結局8時間かかりました。
岩が濡れていた事もありますが、この時間のかかり方は今後の課題です。ロープを張ったりするのにも時間がかかるのでその進め方なども踏まえ、危険個所なのでなるだけ速やかに通過できるようにしなければいけないと思いました。
しかし、皆さんも良い練習になったと思います。実践であれだけの時間みっちりとカラビナを触ったりすることはめったにないと思いますので。
そして、登山口に戻り車で宿に着いたら5時を過ぎていました。
帰りが遅くなるという事で皆さん風呂には入らずに、直接帰るという事になり、また前回のように中津屋さんに西武秩父の駅まで送っていただきました。ありがとうございました。
本当に毎回良くしてもらい、申し訳ないです。両神山周辺の山も良く歩かれていて、いろいろ教えていただいたりもして、本当に有難いです。
次回の赤岩尾根縦走は晴れるといいですね。
下の二枚は、岩場に多かったイワカガミと岩茸です。

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