山の事はぼちぼち、家族の状況などのよもやま話です。
長野ならではの情報発信や第2の故郷?(カメだけに)の海や地球の環境の事も
書いていければいいなあと思います。

2010年6月13日日曜日

振り返り5月17~19日 長沢背稜

5月17~19日まで雲取山から長沢背稜に行っていました。
酉谷避難小屋が使えるようになったという事で山岳会で(やまとん)行ってきました。
初日は鴨沢からえっちらほっちら奥多摩小屋まで上がります。
付いたら水汲みに行き、(水豊富)夕食準備。その前に当然まったりしましたが。
そして、今日の副菜はゴーヤチャンプル。
あとは各々のフリーズドライやスープ。
夜の夜景と星がきれいでした。こういうのを見るとテント泊が恋しくなります。ちょっと顔出せばすぐ星空が見えますから。
2日目の朝、出発前に小屋の方と記念撮影。いろいろ雲取界隈の話をしていただき、だいぶごちそうになりました。感謝!
さあ気を入れなおして雲取山頂を目指します。途中避難小屋でクラツーの東京のパーティーに会いました。OKAK・・とも久々の再開。景色を十分に堪能して、山頂は写真だけ取ったらさっさと下ります。
雲取山荘で水を補給して、酉谷、一杯水の水場の状況を聞きますが、成果なし。
その後、三峰への道を分け長沢背稜に入りますが、倒木のすさまじい事に驚きます。風なのか雪なのかわかりませんがとにかくひどかったです。
でも途中にはイワウチワの大群落もあり、目を楽しませてくれました。あれだけの大群落は見た事がありません。
そして、長沢山には巻かずにきちんと山頂を踏むべきだろうと、登って写真を撮ります。
その後、酉谷に向かっていると何かと目が合いました。
そしてそ奴はあろう事か、自分の足を登って来てしまいました。腹のあたりでどうもこれは木ではないと思ったらしいのですが、たじたじ。当然捕まえてしまいました。
背中に筋のある立派なヤマネの雌でした。
小屋の中で絵付けされているヤマネを八ヶ岳の夏沢峠で見た事はありますが、野生のは初めてです。
じっくり観察させていただきました。その間も1,2度逃げるのですがなぜか自分に登って来てしまうのでまた標的に。
離してあげるとすごい勢いでこけながら木に登って行きました。
目が合いしかも登って来てしまった相手が悪い?という話で散々盛り上がりましたが、かわいかったです。
途中クマの爪痕もあり、東京といえども奥多摩のまた奥という山深い所なのだと痛感しました。
東京都の面積の30%以上が自然公園だというのはびっくりしました。あの都心に近い所で、クマやサルなどいろんな生き物が息ぶいているのがすごく新鮮に、またギャップに感じました。
結局長沢背稜であった人間は一人。あった他の生物は鹿、ヤマネなど多数。人間でない他の生物の住処に人間が押し入ってしまったのを痛感しました。
酉谷避難小屋は小さいがきれいで、水場も目の前で最高の場所でした。しかし、板の間には5,6人しか寝れず狭いです。混雑時はどうなってしまうのだろうか。
実は皇太子が好きでこの界隈をもう十何回も来ているそうで、推測するにその宿泊所として整備されているような気がします。
皇室の避難小屋泊まりというのもどんなものか気になりますが、今後酉谷再建の話が広がれば当然混雑するし、収容しきれない可能性大なのでツェルトやテントは必携です。
一杯水の水場の状況が分からないのと時間を考え酉谷泊まりにしました。
今日の副菜はキノコ汁です。
最終日天目山をまず目指します。
不届き者の山頂の木の伐採の後が痛々しいですが、その代りに石尾根などの展望が良いのもなんだか複雑です。
一杯水の避難小屋は大きく20人位はゆうに泊まれそうですが、水場が気になります。今回はちょろちょろですが出ていました。
下の二枚の写真が一杯水です。
そこから先は巻き道も多く、標識も新しいのが整備してあったり、全くなかったりで注意が必要です。現に自分達も予定外の巻き道を行く羽目になりました。
そこから予定通りの日向沢の峰にショートカットして登り返しましたが、雨も降ってきてどうするか迷いましたが、棒の折れを目指す事にしました。
しかし、急登、急下りと難儀しました。やっと棒の折れに着き大休止して、清東橋へ注意して下りました。この道は上は尾根沿いですが根っこなどで滑りやすく、下は沢沿いでワサビ畑のふちを下りるのですがこれまた滑りやすく、狭いので難儀しました。もうふらふらです。
やっと林道に出て、バス停まで舗装道路を急いで下りて、バス停前のお宅のガレージをお借りして着替えたりしてバスに乗り込みました。
最終日は雨でしたが、とても気持ちのいい・また風情のある・東京都とは思えないほど山深い所なので、またゆっくりと紅葉の時期などに行きたいとこれです。
もうちょっと避難小屋があればいいのですが、ついでに水場も。
でなければテント山行かな。という、余裕を持ってゆっくり楽しみたい尾根でもありました。

5 件のコメント:

まりねずみ さんのコメント...

はじめまして、長野県在住のまりねずみこと杉山と申します。突然のコメント問い合わせで申し訳ありません。
kame様撮影のヤマネ写真につきまして、その詳細を知りたく不躾ながらコメント書き込みさせて頂きました。
私は職場でヤマネの生息調査を行っているのですが、全国のヤマネ発見事例を収集してヤマネの生息分布図を作成しております。

http://maps.google.co.jp/maps/ms?cd=2&hl=ja&ie=UTF8&t=p&lr=lang_ja&oe=UTF8&msa=0&msid=114909882590959285287.0004647f3688ebd8ebc44&start=80&num=200&z=8

誠に勝手なお願いで申し訳ありませんが、撮影年月日・場所(市町村名)等、お教え頂ける範囲で構いませんのでその詳細をご教示いただけましたなら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

kame さんのコメント...

まりねずみさん
はじめまして。ブログ見させていただきました。結構広範囲で見られているのですね。
さて、今回のヤマネは雲取山から延びる長沢背稜の酉谷山山頂東側すぐの場所で、地上で初めに見つけました。
2010/5/18 14:53の写真です。天候晴れ
ちょっとかわいそうでしたが腹まで登ってきたので捕まえて観察した後、地上に離すとすぐ違う木に急いで登って行きました。
雌でした。奥多摩町と秩父市の県境です。
写真は転用して頂いて構いません。
というか自分が、まりねずみさんの掲示板に書き込んだ方が良いでしょうか?

kame さんのコメント...

補足です。発見場所の標高は約1700mです。

まりねずみ さんのコメント...

kame様

長野県在住のまりねずみこと杉山です。
突然の不躾なメール問合せにもかかわらず早速にご返信と、とても詳細なヤマネ生息確認情報のご教示を真にありがとうございます。
kame様からご教示頂いた情報を元にヤマネを発見された場所を特定致しましたところ、地域2次メッシュコード5339-60にあたり、この場所は同年3月に天目山山腹にて朽ちた切り株の洞の中にいた越冬中の球体状のヤマネが発見されたメッシュになります。
早速、私が皆様からお教え頂いた情報を基に作成しておりますヤマネの生息分布地図に、「2010/5奥多磨町と秩父市の県境にある酉谷山頂東側(標高約1700m)の地面上でヤマネが発見された。ヤマネは登山者の足から腹部まで登ってきて、地面に放しても再度同じように人に登ってきた。写真撮影後、再び離すと近くの木に登り姿を消した。」との内容で記載させて頂きたいと思います。

私の不勉強もありますが、ヤマネ目撃情報が中々十分に収集できない状況でしたので、今回ご教示頂きましたヤマネの情報は真にありがたく、またとても貴重なヤマネの生息確認地・生態情報となりました。
私はヤマネの全国分布がどのようになっているかを知りたかった事もありますが、ヤマネの発見時前日の気温がどの様な状態であったのか興味を抱きました。
そこで、ヤマネの目撃情報が得られた事例の日時・場所から、目撃された前日の気象庁アメダスデータと照らし合わせる事で、目撃されたヤマネの行動と気候の因果関係が明らかに成らないかと考えております。

この度は真にありがとうございました。
今後またヤマネの目撃情報がございましたならご一報頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。

kame さんのコメント...

まりねずみ様
お役に立てたようで嬉しいです。
ヤマネは、はや20年ほど前に網走でヤマネ公房のぬいぐるみを買ってから好きな生物です。自分でも出会えてとても嬉しかったです。
良い巡り合いの機会を頂きありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。